ぼーちゃんの英国医学留学な日々

2019年4月~Royal Brompton Hospitalに臨床留学中の循環器内科医のブログです

英語の勉強の仕方③Listening & Reading

昨日はつい先日にお友達になった、看護師さんのみなみさんとロンドン最古のカフェでお茶してきました!

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ケーキもお茶も美味しい♡

イギリスの通常のケーキは、はっきり言って激マズです(;^_^A

アフタヌーンティでも、サンドイッチとスコーンはだいたいかなり美味しいのですが、いちばん上段のケーキは本当に雑に甘くて、せっかくそこまで美味しかったのに~( ;∀;)と残して帰ること間違いなしです(笑)

ですが、こちらのカフェのケーキは日本人好みに甘さ控えめで、バタークリームじゃなくてカスタードとか多めで、とても美味しかった!紅茶の種類も豊富で、お店の雰囲気もアットホームな感じで、居心地よかったです☆

 

 

さて、今日も英語シリーズ③で、リスニングとリーディング対策についてです。

<Listening>

もともとセンター試験のときには英語は得意科目で、一応リスニングもありましたよね?そのせいか、変に初回受験から6.0取れていたSkillでした(;^ω^) これが良くなかったのかもしれませんが、その後なかなか伸びずに苦しみました。

IELTSリスニング対策をするときの問題点は、ぼーは大きくわけて3つになると思います。

①音源の英語が聞き取れない

②問題文が時間内に読み終わらない

③スペルを間違う

これら一つ一つの対策を確認していきましょう!

 

①英語の音源を聞き取る力

これはとにかく、精度の高いシャドーイングです!これを1週間やって、ぼーは8.5取れました!

 

Progritではシャドーイングを毎日最低1時間やり、それを録音して送って添削してもらうという作業を4か月近くやっていました。シャドーイングって、英語の意識高い方は皆さんやったことあるらしいんですが、ぼーは「聞いたことあるなあ」くらいで、やるのはそのときが初めてでした(;^_^A ただ音源について0.5秒遅れくらいで真似して発音していく作業なんですが、これが馬鹿にできないんです!

ただProgritのときには「何かやりながらでもいい」と教わっていたので、ぼーはいつも芳賀に通勤する車中で運転しながらやっていました。最初ちょっと危なかったですが(笑)すぐに慣れて、無意識で片道40分できるようになっていきました。あそこでは当時まだIELTSコースが無かったので、TOEICのリスニング音源を1~2分くらいに切った教材をもらって、3日かけて1教材、Audipoという音源を自由に速度を変えたり千切ったりできるアプリを使って、延々と1日90回くらいずつ同じ音源で練習していました。

 

イギリスに来てからも、朝の弁当作りの最中に30分くらいやるのを定番にしていたのですが、その後も得点は6.0~6.5の間を行き来していた感じで、なかなか7に到達できず、最終的にはむしろ足を引っ張る科目になっていました。いろんなサイトに、リスニングはシャドーイングを信じてやれば絶対上がる!みたいなことが書いてあるのですが、全然点が上がらないのでシャドーイングだけじゃだめなのかなあと10月の結果を受けとったときに悩みました。

そんなときに、Writingの対策を探してたどり着いた藤本先生のグランドメソッドという教材の動画で、なぜ自分のシャドーイングがダメだったかが初めて判明しました!

犯人は絶対音感。。。(;'∀')

ぼーは小さい時からピアノを習っておりまして(もう全然弾けませんが)、そこでピアノの腕は全然でしたが、ドイツ調音という、先生が弾く和音を音だけ聞いてドイツ音階で答える、ということを毎週やっていたので、絶対音感が出来上がりました。

詳しくは藤本先生のメソッドを購入して動画を見てほしいのですが、音感があると耳から入ってきた英語を、意味を理解せずにそのまま発音するということができてしまい、本来シャドーイングで鍛えるべき「耳から入った英語を自分の頭の中の辞書と照らし合わせる反射」というところを素通りしてしまえるらしいんですΣ(・ω・ノ)ノ! これはぼーにとって衝撃でした!絶対音感が無い人は、意味がわからない文章は真似して発音できないんだ!ということが初めてわかり、「何かをしながら」のシャドーイングではダメだったのです!

さらに詳しくシャドーイングの集中してやる方法を藤本先生が解説してくださっていたので、それを書き写し、シャドーイングをやるときには常にその手順を見ながらやってみました。藤本先生は1週間それをやれば絶対に伸びる!と豪語されていたのですが、それまでも散々シャドーイングはやっていたので、正直なところ半信半疑だったのもあってなかなか腰が上がらず、最後の12月の受験前に本当にぴったり1週間だけやって本番に臨むことになってしまいました。

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ぼーは最終的には、こちらの教材を使ってシャドーイングをしていました。本番よりは少し速めの英語で、割と細かく区切られたスクリプトになっています。ただ使用したのは本当に音源と、最後のほうに乗っているスクリプトだけでしたので、別にわざわざ買わずとも公式問題集でも充分だと思います。

これをアプリのAudipoに落とし込んで、1分前後に短く区切り(長くても2分が限界でした)、ひたすら集中してシャドーイングしていきます。

1.25倍速も別に要りません。高地トレーニングのようなもので、早く聞いていれば本番が楽になるということを推奨されている方が多かったですが、別に本番楽じゃなくても聞こえればいいので。それよりも1.25倍速にすると細かい前置詞とか落としやすいので、それよりも確実に発音することのほうが大事かと思いました。

これを1週間、毎日1時間半くらいですかね、続けていきました。

幸い問題に恵まれたのもありますが、12月の受験時には驚くほどはっきりと文章が聞こえ、綴り間違いを1個したな~と後で気付いたもの以外、たぶん40問中39か38問は合っていたのだと思います!藤本先生もおっしゃっていましたが、IELTSにはあまり引っ掛け問題のようなものはなく、聞き取れれば絶対に答えられる問題にはなっているのです。

 

②問題文を読み切る力

IELTSを受け始めた当初は、これも大きな問題になると思います。

ぼーは当初速読の力が弱く、与えられた時間内にListeningの問題文を読み切れない!という問題に直面することがしばしばありました。特に文章で出る3択問題です。下手するとPart 2ですでに出てきます。

問題文が読み終わらないうちに、音源がスタートしてしまい、「わーどうしよう!最後の2問が読み終わってないよ~!」となるのですが、たぶん正解は「読み終わらない分は無視して、音源を聞くことに集中する」だと思います。

なぜならIELTSでは音源は1回だけしか再生されないので、聞き逃したら終わりだからです。とりあえず聞き取れていれば、後で落ち着いて思い出して回答する時間があります。

そして、後述するReading対策をしていくうちに、速読の力が上がっていくので、たぶん半年くらいすれば通常タイプの問題なら全部読み終わるようになると思います。ぼーも6月に受けたときにはすでに問題は読めるようになっていました。

 

ただ10月、11月のときには、問題形式が変わり、Part 4で長文の3択問題が出るという悪夢がありました。受けたことがある方はご存知かと思いますが、Part 3の10問は5問ずつ問題が分かれていて、途中に次の問題文を読むインターバルがあります。しかしPart 4はぶっ通しで10問を回答せねばならないので、それが長文になられると、ぼーの速読力では7問までが精いっぱいでした。しかもPart 4ですから、内容がわけのわからん学術講演です(-_-;) 10月のときはどこかの砂漠のワニが進化の過程で孤立していった話、11月は香水の入れ物の進化みたいな話題で、お手上げでした(;^ω^) 12月の試験のときには思わず、Part 1のインターバル時間に問題全部確認しましたよ、覚悟を決めるために(笑)そしたらPart 4がいつも通りの穴埋め問題に戻っていたので、めっちゃ安心しました。

 

③スペルを間違う

これはけっこう最後まで悩まされました。最終試験でもclay(土)の綴り間違えましたしね(;^ω^) IELTSは基本的に記述式の問題なので、スペルができないとなかなか得点につながりません。

特にPart 1の簡単な単語を、スペル間違いで落とすことが自主模試をやっているときにも多々あり、これは中学英単語とかの簡単な単語集をもう一冊やったほうがいいのかしら???と悩んだ時期もありました。brush(ブラシ)とかkitchen(キッチン)とか、急に言われると、あれ、aだけ?uだっけ?iかeか?とかけっこう無駄に悩むんです。で、だいたい間違ったほうを選ぶという。。。( ;∀;)

これについては、最終的にはWritingの対策がものを言いました。前回書いたように、単語集3500のレベル3までを、日本語→英語で延々書くという作業をやったのがいちばん奏功したと思います。もともと、綴りには一定の法則があるよ、というのは知ってはいたのですが、毎日2時間くらい単語をひたすら書いていると、法則が予想できるようになってきて、正直勉強したことがない単語でも、聞けばスペリングできるようになっていきました。なので、最終的にはそれ以上に特に簡単な単語集とかはやっていません。

あとはひたすら公式問題集のPart 1に出てくるような単語は、間違えるたびに綴りを覚えましたね。

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公式問題集は、勉強期間の途中に14が発売されたので、最終的には11~14の4冊を使いました。これは勉強される方は必須の教科書だと思いますので、購入をお勧めします。

この4冊のListeningの解答を、綴りを間違えずに書けるようになっておくとかなり安心かもしれません。

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しゃべり足りなかったので、カフェの後は日本料理店にて焼き鳥で一杯(笑)

 

さて、今日は思いっきり長文です(笑)

続いてReadingです!

<Reading>

ぼーにとっては最初から最後まで稼ぎ頭として働いてくれた、番頭さん的存在でした(笑) こちらも最初から6.0取れていたのですが、まあときどき英論文など読んでいるのが少しは役立っていたのかもしれません。スコアの推移としては、その後順調に0.5点ずつ上がっていき、10月には7.5が取れていた優等生でした。

有効だった対策としては以下の3つです。

①精読と多読

②藤本先生のグランドメソッドで、問題を解く順番を学ぶ

③3500でレベル4~5の単語たちに目を馴らす

 

①精読と多読

これは8月頃にめっちゃやっていた作業です。

やり方はEURO travellerさんのブログに詳細がありますので、そちらをまずご参照ください。

https://dent-sweden.com/english/ielts/ielts-reading/reading-score-up

 

教材は公式問題集の11~14の4冊をやりました。ぼーはオリジナルにアレンジして、わからなかった単語には、3500に乗っている場合、そこに乗っている類義語だけを書くようにしていました。辞書で調べてしまうと、無限に類義語が出てきてしまうのですが、IELTSではその類義語は出てこないということも多々ありますので。もう3500に絞って憶えるように集中しました。

ここまでやるとある程度読むスピードが上がります。

ただこの精読、多読だけではなく、ぼーの場合には臨床研究のために、1000人くらいの患者さんの紹介状を拾い読みしてデータを集めるという作業を病院でしていたので、さらに多読していた可能性があります。

これをやっていたところ、10月の試験時には最後まで余裕で問題が解けるようにはなりました。

ただそれでも7.5ですから、いくつか回答を間違えていることになります。


②藤本先生のグランドメソッド

ここでやはり役に立ったのが、藤本先生のグランドメソッドでした。Readingの動画では問題を解く順番、Not givenの選び方、など回答する上でのTipsを教えてくれます。これが功を奏し、最後の試験では8.5を取ることができたのでした!

本当にあのグランドメソッドは買い、です(笑) お値段も1万円台と、コスパ最強ですし!!

 

 

③単語力up

そうは言っても、読むスピードを上げるには単語力が必要です。知らない単語があると、どうしてもそこで少し止まってしまい、構文も理解しにくくなってしまいます。

理想は、一番難しいpassage 3でも1パラグラフの中に知らない単語が1~2個くらいというところですが、なかなかそこまではぼーも行けていませんでした。マニアックな話題も多いですしね。

ただ3500は本当に頻出単語を集めてあるので、レベル4~5を10周くらいさらっておくと、スペルや発音は完璧にできないまでもとりあえず見れば意味がわかるので、Readingがぐっと楽になりますよ。

 

ちなみに時間配分としては、ぼーはいつもPassage 1に15分、2に15分、3に30分という感じを目指していました。ただ最近は難易度がぐちゃぐちゃのときもあり、実際に12月の試験ではPassage 1がいちばん難しかったです(;^_^A 藤本先生は20分ずつを推奨されていますが、これは、それぞれ20分以上かけないという目安だとぼーは理解しています。1個の解答に悩んで時間をロスするなら、他の確実にわかる問題を解いたほうがいいからです。

そのため12月のときはPassage 1はとりあえず20分で切り上げ(一応全問解きはしましたが)、Passage 2が簡単だったので10分、Passage 3もさほどでなかったので15分と解いていき、最後にPassage 1に戻って一部解きなおしました。

 

 

とりあえず、今回はここまでです( ´艸`)

次回は日本人にはもっとも厳しい、WritingとSpeaking対策の話を書きます。