ぼーちゃんの英国医学留学な日々

2019年4月~Royal Brompton Hospitalに臨床留学中の循環器内科医のブログです

日本で引きこもり生活中

特に新しい話題はないのですが、記録代わりにブログを書きますぼーちゃんです。

北関東の実家に戻って1カ月以上が経ちました。当初恐れていたように日本の病院から緊急招集などはかからず、のんびり自宅でダラダラしています(笑)

もともと読書が大好きで、本さえあれば何日でも過ごせるので快適です( ´艸`)むしろこんなに自由に読書に集中できるのは、人生初かもしれませんね!宮部みゆきさんの時代劇や杉村三郎シリーズ、高校から大学の頃に読んでいた谷瑞恵さんの少女小説、畠中恵さんのしゃばけシリーズ、内田康夫氏の浅見光彦シリーズ、松本清張、藤沢周平、神林長平、伊藤計劃、コニー・ウィリス・・・など、手当たり次第に蔵書を読み漁っています。

論文進めなきゃいけないのに。。。orz

時間はたっぷりあるはずなのに、なんかやる気が出ないのはぼーだけでしょうか。。。

 

ちなみにコナン・ドイル全集とアガサ・クリスティ文庫に手が出ないのは、イギリス文化にやや食傷気味だったからかもしれません(笑) ポアロのドラマは毎週土曜日に再放送が始まったので見ていますが。自宅近所のロイヤルアルバート橋が頻繁に出てくるので楽しみです!

漫画も渡英する際に大部分は売り払ってしまっていたのですが、実家に残していた分はほとんど読んでしまいました(;^ω^)まだ連載が続いているものについては、本屋さんに行けないので1年前の発刊分までですが。。。進撃の巨人の続きが今どうなってるのか気になるところです。でも本屋さんに行けるようになるまで我慢です。

 

先週からほんのわずかですが、父が院長を務める田舎の診療所で定期外来のお手伝いも始めました。外来するの1年ぶりですからちょっと緊張しましたが、日本語の外来って全部わかるから楽!!こっちが言いたいことも言えるし!!(笑)

上州弁は集中しなくても100%わかる!とか感動しながら外来していたのですが、隣室で聞いていた父によると、ぼーはがっつり栃木弁で外来をしていたそうです(;'∀') イギリス生活でも抜けない栃木弁。。。もはやネイティブの域かもしれません。

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父特製のガパオライス☆最近よくご飯を作ってくれます。

さて、ぼーがこんなにのんびりしている間の留学先の様子ですが。

現地時間の毎週月曜7時から、教授とfellowたちだけでテレビ会議が開かれています。日本時間では午前3時なので、先週は翌日の勤務のため休みましたが、今日はこれから参加しようと待機しています。眠いですが。。。

ロイヤル・ブロンプトンは呼吸器センターを擁する王立病院なので、ぼーが帰国してすぐにコロナ対策センターのひとつとして指定されてしまいました。循環器科と小児科の患者さんを別の王立病院へすべて移し、小児科にあったPICUやGCUを改装して第2、第3 ICUに替え、GMCを持っているfellowたちは全員このICUチームに組み込まれたそうです。はっきり言って臨床経験があまりない医師もいますが、呼吸器やECMOの講習を2日くらい受けただけだそうでした。

しかし、この鮮やかな患者さんの振り分けはNHSならではかもしれません。日本のシステムではなかなか、急に別の病院で患者さんを診療といっても、うまく連携できなそうです。そもそも電子カルテに互換性がないので情報共有できませんし、使い方も慣れないとわからない、院内で使用しているPHSも病院ごとに違いますし。。。そう考えると、イギリスでの紙カルテ!ポケベル(院内電話は基本自分のスマホ)!白衣などの統一ユニフォームなし!という前時代なスタイルが、急に生きてくるのやも。。。え、ここまで想定内なの!?などと、イギリスの闇の深さを再認識する今日この頃です。違うか(笑)

ちなみにブロンプトンには18台もECMOがあるんだそうなΣ(・ω・ノ)ノ!まわせるスタッフがそんなにいるのか知りませんけど。。。

でも何しろ、平常時のカテ中でさえ誰もマスクも帽子も被らないようなお国柄ですから、もちろんスタンダートプリコーションなど期待できるはずもなく、大量にスタッフ感染も出てしまっているようで、先々週行われた第1回テレビ会議ではすでに、ベテランfellowのアンドリューは自宅ベッドからの参加でした。幸いなことにそんなに具合は悪くなさそうで、相変わらず早口の英語で、この騒ぎの間のACHD患者さんの動向について研究モデルを立ち上げる話を生き生き話していたので大丈夫なのでしょう。彼は奥さんからうつされたそうで、おじいさんおばあさんも(?)感染してしまったとあっさり言っていました。

 

ぼーは家をそのままにしてきてしまっているので、いずれはロンドンに戻らなければなりませんが、いったいいつになるのか。。。戻れたとしても、病院が平常のACHD診療に戻ってくれないと意味がないので、このまま引き上げてくることになるのかもしれません。まあ、もうどうしようもないですけど。

 

全然関係ない話ですが、今タレントのウエンツ瑛士さんも英国から帰国したばかりだそうで、テレビ番組でイギリス生活について話しているのを見ましたが、めっちゃ共感できました(笑) 銀行口座開く苦労とか、修理の人が基本約束に来ないとか。。。あるあるすぎて、めっちゃ笑いました!